LE CLUB BACHRAF@La maison de la culture de Nabeul(Tunisia, 2010) アラブ音楽
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LCB2010年チュニジア公演:ナブール地中海芸術協会設立記念コンサート

lcb_quotidien20101231s.jpg ル・クラブ・バシュラフ@ナブール地中海芸術協会設立記念コンサート
2010年12月31日付Le Quotidien紙「文化」面(写真は左から竹間ジュン、やぎちさと、松田嘉子、子安菜穂、右から2番目アドナン・ヒラーリ)


「ソレイユ」とパフォーマンス

「この協会(Arts-Med)は、12月28日と29日の2日間にわたって繰り広げられた「シュームース(ソレイユ-太陽-たち)」と題されたステージによって、じつにその活動を開始した。聴衆との初めてのコンタクトは、驚きに彩られていた。歌うためにせよ、あるいはこの協会によって表彰されるためにせよ、著名なゲストたちが揃っていた。遠く極東まで延びる、地中海の国々を結ぶ小道。それを証明して見せたのは、巨匠たちの薫陶を受け、チュニジア音楽を専門とする日本のグループ「バシュラフ(訳注: ル・クラブ・バシュラフ)」であり、この夕べで演奏するために、このグルーブはまたもやチュニジアに戻って来てくれたのだった。
多くの聴衆が発見し、再発見し、堪能した素晴らしいサプライズとは、ナイ、ウード、ダルブッカを演奏する3人の音楽家たち。そしてそれに加わった、子安菜穂の美声である。子安菜穂は、サリーハの歌「ガザーリー・ヌファル(訳注: この歌は歌っていないが、記者による誤記)」と「ヤッリー・ブアディク・ダイア・フィクリ」を、チュニジア語で正しく発音し、また「ヌーバト・アル・ハドラー」他チュニジアのマルーフからの抜粋を、見事に歌って聴衆を驚かせた。
表彰を受けた人々には、まずチュニジアおよびアラブを代表する歌手ロトフィ・ブシュナーク。同格の女史たちに、チュニジア女性ジャーナリストのパイオニア、ドラ・ブズィッドや、チュニジア・アラブのプレスとオーディオ・ヴィジュアル界を牽引したラシャ・トゥンスィがいた。また、十数作のフィクションおよびドキュメンタリー映画を撮った、チュニジアの若き映画監督アニス・ラスアド。またシリアの芸術家たちには、アスマハンの生涯をドラマ化した映画監督マムドーフ・ラトラッシュ、そして女性アニメーター、マンザ・ラトラッシュがいた。彼らが抜擢されたことは、くしくもファリッド・ラトラッシュの死後36年を記念することとなった。
この夕べは、ナブール市・文化遺産保存代表団の後援を受けたオーガナイザーたちの意思によって、地中海の国々における、芸術的な公演、創造、遭遇の提唱を予感させた。Arts Med(地中海芸術協会)主宰アドナン・ヒラーリの才気と情熱は、彼を取り巻くチームにも宿り、彼らの仕事を、無関心ではいられない、あらゆる注目に値するものとなしている。」 ロトフィ・ベン・ハリーファ(松田嘉子訳)



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2011年1月4日付Le Temps紙「芸術と文化」面(写真は子安菜穂)

シュームース(ソレイユ) ・フェスティバルにおける日本のグルーブ「バシュラフ(訳注: ル・クラブ・バシュラフ)」

「融合は混乱ではない」

「その夜のコンサートは、ナイの竹間ジュン、ウードの松田嘉子、ダルブッカのやぎちさと、この3人の名手からなる日本のグルーブ「バシュラフ(訳注: ル・クラブ・バシュラフ)」が、歌手の子安菜穂を伴って、私たちに命を与えてくれた素晴らしい夕べであった。
この日本のアンサンブルは、聴衆に、チュニジア音楽の広大なパノラマを発見させてくれた。アジアの音楽伝統は、私たちの音楽伝統と遠く隔たっているにもかかわらず。またとりわけ日本の音楽は、神秘的かつ同時代的な響きの中に力が宿っているものだ。この晩、アーティストたちは、ジャズと、またチュニジア音楽に源泉を持つさまざまなジャンルの刻印によって、チュニジア音楽のモダニスム的なヴィジョンを私たちに提示した。嘉子と仲間たちは、その音楽的力量と正統性により、ファンを魅了したのだ。
歌手子安菜穂は、サリーハが歌った2つの美しい歌を歌うことにより、この文化的対話をさらに深めようとした。「ラッビ・アーターニ・クッル・シャイ・ビクマールー」(訳注: この歌は歌っていないが、記者による誤記)と「ヤッリー・ブアディク・ダイア・フィクリ」である。日本とチュニジアという二つの音楽言語の間で、融合が実る。そこに至らせようと、歌手の菜穂は、その表現に心とエネルギーを注いだ。ウード、ナイ、パーカッションの競演。結果は、想像をはるかに上回るものだった。かくして音楽は、国境を超えるのだ。」 カメル・ブワウィナ(松田嘉子訳)


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2011年1月6日付Al Gymhorya紙((写真は左から竹間ジュン、やぎちさと、松田嘉子、子安菜穂)



LCB2010年のチュニジア公演、大成功!!

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ル・クラブ・バシュラフは、2010年12月にチュニジアの陶器の都ナブールでコンサートを行い、大成功をおさめました。

ル・クラブ・バシュラフは、チュニジア・ナブール地中海芸術協会設立記念式典に招聘されました。

ナブール地中海芸術協会(L'association Arts - Med)は、チュニジアの詩人・劇作家・批評家・スベイトラ音楽祭オーガナイザーであるアドナン・ヒラーリ(Adnen Helali)氏によって、2010年に設立されました。ル・クラブ・バシュラフは2010年12月29日にナブール文化センターホール(La maison de la culture de Nabeul)にてオープニング・コンサートを行いました。ゲストに子安菜穂(歌)を迎え、大きな反響を呼ぶ公演になりました。それはテレビ、ラジオ、新聞等で大きく取り上げられました。

Le Club Bachraf@La maison de la culture de Nabeul
日時:2010年12月29日(水) 午後7時30分開演
場所:La maison de la culture de Nabeul(ナブール、チュニジア)

出演:ル・クラブ・バシュラフ(LCB)
松田嘉子  ウード
竹間ジュン ナイ・レク
やぎちさと  ダルブッカ
ゲスト:子安菜穂  歌


関連URL
Nabeul Net(photo album)
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